防災マニュアル
- 引き続き、松江赤十字病院での震災対策-防災マニュアルを紹介いたします。
大震災時にはマニュアルを見ている余裕はなく、又想定していないことが起きるかもしれません。
マニュアルは役に立たないと言われるゆえんです。
しかし、体裁上のものではなく、現実を想定しての対策を日頃から理解しておくためには絶対必要なものと考えております。
初期実施事項
- 電話連絡により伝達する、電話不通時は「内規」を適用する
- 家族などに被害は無いか、少ない場合はすみやかに登院する。
基本的事項
- 施設の防災マニュアル及び内部マニュアルに従い行動する。
- 機器の被害状況、放射性同位元素の安全性確認(密閉式放射性同位元素の破損、保管容器)
- 電離放射線障害防止法など関係する法律による管理区域内の安全確認
- 緊急時には原則として守備範囲はない。また施設の対策本部からの指示をまっていることは行動の遅れにつながるので、臨機応変の行動がもとめられる。
- 緊急時は登院できるものが特定されないので、登院したもののうち上位者が、登院対策本部への連絡(被害の現状、作業の様子、出勤者、問題点等)及び放射線科部の職員への指示を的確に行う
- 登院したものは1チーム2名を原則として組織する
- 院内救護をはじめ他部署への応援は集合した人数により判断する
業務
- 撮影・検査業務だけでなく受付から搬送などすべてを行う
停電時運用
- 電気、水、自家発電回路の通電と給水を確認する
- 機器関係:回診用X線装置などを所定の位置に配置する。1階での使用頻度は高い。
- 筆記用具、検査用紙、机,椅子など用意
- レーザーイメージャ対応(動作チェック、遮光確認)
無停電および復旧時運用
- 機器使用上の注意事項:使用にあたっては機器の移動、ケーブル、コード類の異常の有無、その他の目視によりチェックする。また機器の通電は複数で確認し、異常音,臭い、煙など発生ある場合は中止し、担当会社に依頼する
- 停電の無い規模であっても、震度4以上では自動現像機の液交換を必ずおこなう
- 検査の準備は停電の場合と同じ
- 本格的再開には医療ガス配管、水道、廃棄ダクト(RI)などを点検する。これらは目視でも判定できないことから担当会社に依頼することが望ましい。
服装
- 所定のヘルメット、防災服、防災靴を着用する。
神戸日赤/兵庫県災害医療センターDMAT
投稿者 【浅妻 】